関西ペイントは、日本古来の自然素材である漆喰(しっくい)を刷毛・ローラーで簡単・安全に施工できるように塗料化した「アレックスシックイ」を開発しました。アレックスシックイの主原材料である漆喰は、消石灰【水酸化カルシウム:Ca(OH)2】で、その資源量である「石灰岩」は国内に豊富です。

日本では古くからの天然素材

日本では古くから建物の壁の上塗り材として漆喰が使われてきました。お城の天守閣や寺社の土塀、商家の土蔵など、漆喰(しっくい)で塗られた白い壁に美しさを感じた人は少なくないでしょう。漆喰は水酸化カルシウムや炭酸カルシウムが主成分の天然素材で、土壁に塗ると防水性が高まり、防火などの効用もあって、戦前まで広く普及していました。また、近年では、なまこ壁や古民家の白壁といったノスタルジックな建築美に惹かれる人が多く、漆喰の存在は文化的にも再評価されています。

消臭、抗菌などの優れた機能

そうした中、関西ペイントはこの漆喰を、刷毛やローラーで簡単に塗ることができる「アレスシックイ」を開発したのです。この塗料は、漆喰がもつ「消臭」「有害物質吸着除去」「抗菌・抗カビ」「抗ウイルス」の機能を有しており、実用面での効用は学術的な検証によっても証明されています。

家庭で簡単に貼れる漆喰素材

ただし、「アレスシックイ」は広い面積に施工することを前提に開発された塗料であることから、家庭やオフィスなど比較的小さなスペースやその一部での施工には不向きでした。そこで関西ペイントでは、漆喰塗料を「塗る」のではなく、「貼る」「掛ける」「吊す」などフレキシブルに扱えるシートを開発しました。それが「アレスシックイ モンティアート」で、〝しっくい丸シート〟の商品名で販売しています。